Future

私たちだからこそ、創れる未来とは

希少で貴重な貴金属素材である プラチナグループメタル(PGM)のイリジウム(Ir)・ルテニウム(Ru)。 そして、工業用途への加工の先駆者であるフルヤ金属の高度な加工技術と多様な製品について、わかりやすくご紹介します。

01

フルヤ金属は何をする会社?

工業用貴金属製品の 製造・販売・リサイクルに特化した素材メーカー

フルヤ金属は、取り扱いの難しい貴金属素材について、研究開発および用途開発に経営資源を集中し、さまざまな製品を世に送り出してきました。これらの製品は、HDDや半導体、スマートフォン、タッチパネル、有機ELなど、多種多様な業界で活用され、高度情報化社会の発展を支えています。 また、貴金属のリサイクル技術を保有し、希少な貴金属を有効活用することで、環境にやさしいものづくりに貢献しています。

  • 半導体

  • 水素社会

  • 情報通信機器

  • 医療

02

レアメタルの性質を知る

プラチナグループ メタルとは

プラチナグループメタルとは、周期表でプラチナ(Pt)の周辺にある6元素の総称です。これらの貴金属はよく似た性質を持ちますが、フルヤ金属は特にPGMの中でイリジウム・ルテニウムの持つ高い機能性に着目し用途拡大に努めています。 加工が困難なイリジウム・ルテニウムに取り組むことで培った高度な技術がフルヤ金属の強みになっています。

元素の周期表
Ru Ir

「Ir」「Ru」がフルヤ金属の強み

イリジウム、ルテニウム 3つの強み

イリジウム、ルテニウムはプラチナグループメタルの中でも特に熱に強く、ほかの物質と反応して別の物質に変化しにくい性質を持っています。これらの特性は、高温や反応性の高い薬品にさらされる過酷な環境下で行われる最先端分野のものづくりに適した性質です。

  • 超高温耐熱性

    イリジウム・ルテニウムはプラチナグループメタルの中でも特に高い耐熱性を持つ材料です。鉄(Fe)の融点(金属の溶ける温度)が1538℃に対して、Irが2466℃、Ruが2334℃と、約1000℃高い温度に耐えることができます。

  • 化学的安定性

    化学の実験でおなじみの塩酸や水酸化ナトリウムなど酸や塩基に対して非常に強い耐性を持っています。過酷な環境下でもほかの物質と反応しにくい性質は、意図しない物質の混入を防ぐことができるため、不純物が嫌われる最先端のものづくりにおいて非常に重要です。

  • 良導電性

    非常に特異な性質を持つイリジウムとルテニウムですが、ほかの金属と同様に電気をよく通す性質を持っています。

03

レアメタルの希少性を知る

金よりも希少な素材

イリジウムとルテニウムは、貴金属の中でも特に希少価値の高い鉱物です。金と比較して年間の産出量がどれほど少ないかを考えれば、その貴重性が感じられるでしょう。過去はプラチナ(Pt)の採掘における副産物であったが、その優れた特性から工業用途が高まり、近年では用途が拡大し、価格も上昇しています。

Ir

約10t

Ru

約36t

Au

約3,756t

Ag

約26,616t

合計 約46t

年間産出量(世界) ※2021年度

PGMは金属の中でも特に産出量が少なく、用途が拡大中

04

フルヤ金属の技術力

取り扱いの難しい素材を さまざまな製品へと変える加工技術

イリジウムとルテニウムの持つ超高温耐熱性や化学的安定性という優れた性質は、熱や機械、薬品を用いた加工やリサイクルを非常に困難にしています。 しかし、フルヤ金属は長年貴金属加工に取り組むことで培った技術と蓄積されたデータを活用し、高性能で多様な製品を製造しています。 技術と材料調達の両面から参入障壁が高く、各部門の主力製品は世界トップクラスのシェアを保有しています。

  • 電子部門

    スマートフォン、光学ガラス、パワー半導体、医療機器

  • 薄膜部門

    HDD、次世代メモリ、有機EL

  • サーマル部門

    半導体製造装置向け 測温センサー、石英部品

  • ケミカル部門

    回収精製と貴金属化合物、触媒、有機EL

スマートフォン製造に欠かせない 器具や材料を製造
電子部門

SAWフィルター BAWフィルター カバーガラス 急速充電器

ケミカル部門

有機ELディスプレイ

薄膜部門

データセンター用HDD

サーマル部門

半導体の製造装置

貴金属のリサイクルと リンクのビジネスモデル

加工とリサイクルの両方の技術を持ち合わせることで、希少で高価な資源である貴金属材料を有効活用し、効率的に収益を上げることができます。この貴金属に関する材料調達から製品加工、使用済製品の回収と精製、再び製品加工へと戻るプラチナグループメタルのリサイクルの流れを「リンクのビジネスモデル」と呼びます。

高額素材だからこそ、無駄の少ない利用。環境保全にも貢献納品回収製品化使用済製品製品加工精製貴金属素材使用により消耗顧客と永く関係性を持つ顧客成形体へ高額素材だからこそ、無駄の少ない利用。環境保全にも貢献成形体へ貴金属素材使用により消耗納品回収製品加工製品化使用済製品精製顧客と永く関係性を持つ顧客
  • 純度
    99.999
    %

    不純物を取り除く高度な精製技術により、 半導体製造向けに純度99.999%を実現

  • 精製キャパシティ

    フルヤ金属で年間に精製できる貴金属の量は、 鉱山からの年間産出量と同等以上

05

次世代の産業ニーズを捉えて
グローバルな課題解決を実現

グリーン社会の実現と デジタル社会の さらなる発展に向けて

フルヤ金属のビジョンとして、「イリジウム・ルテニウムで世界一に」「リサイクル・触媒開発の推進で地球環境に貢献すること」の2点を掲げています。イリジウム、ルテニウムのスペシャリストとして、技術を磨き続けながら、利益のみを追求するのではなく、希少な貴金属のリサイクル、環境触媒の開発・製造を通じて地球環境に貢献することで、価値ある企業を目指します。

About us

グリーン社会の実現と、 デジタル社会のさらなる進展に向けて、 フルヤ金属が目指す未来と 事業内容についてご紹介します。

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