2011年、「大口径化がどこもできなくて困っている」次世代通信に必要な薄膜材料の相談からはじまった。「この材料は、ICTやDX化に伴い今後必要とされるものであり、他社が手がけていない製品でした。そのため、ビジネスチャンスと捉え、挑戦することにしました。最初は貴金属ではないため、アルミニウム加工の外部パートナーと共同で開発を始めました。」(営業) ———— しかし約3年間開発は続いたが良い結果は出なかった。 「失敗を目の当たりにすることで想像以上に難しい技術が必要だと実感しました。その時、社内のレアメタル加工の技術力が活かせるのではと思い、2013年につくば工場のメンバーと協力して社内プロジェクトとして進行することになります。」(営業)
「話を聞いた時は、貴金属加工のウチでできるの?という気持ちでしたが、お客さまと営業の熱意に動かされたという感じですね。」(研究開発S) 「この技術が確立されればこれから大きなビジネスにもなるとも感じました。入社して2〜3年目でしたので、貴金属メーカーに就職したのに、という気持ちは正直ありました。でも、お客さまのことやこれからのことを共有してもらい、少しずつ納得してはじまったプロジェクトでした。」(研究開発O)